猫達は引出しの中からやってくる…

約30年間「猫達の居る生活」が終わり、日常の関心事を綴ります。

初めての飼い猫…

お題「我が家のペット」

私が学生時代から、ずぅ~と我が家には猫達が居た…

 

小さな頃何度か、可愛い野良猫を見つけては家に招き入れ、何とか同居して欲しくて

半ば無理やり一泊してもらい、 野良ニャンと戯れ、楽しい時間を過ごすのですが、

慣ない家での作法なんぞ、身についているはずもない野良ニャンですから、

そこらへん中「おしっこ」されてはふきふき…

 

遂に、母は「外に帰してやんなさい!家じゃ飼えないからそんなのぉ~」と…激怒

 

私の「飼い猫が居る生活…」は暫く叶わなかった。

 

数年後、私が高校生になった頃…

母が「猫…家で飼おうかぁ~。ペットペット大行進に行ってみる?」と言ってきた…

当時デパートで、「ペットペット大行進」という催事が行われていました。

(今もどこかの地域でやってるのかな~)

テレビCMもしていたので、私は何時も心惹かれながらCMを見ていました。

 

そして、母と二人、いざ大行進へ…

そこには…沢山のワンちゃんねこちゃんが大集合ですよぉ~ !(^^)!

(↑ 確かCMでもこんなフレーズ聞いたなっ)

 

私はもう、過呼吸状態でネコまっしぐらですぅぅ~!!

 

色んな種類のネコちゃんがいっぱい…短毛種・長毛種…

元気一杯アピールする子、眠そうな子、人が多くて怖がってる子…

ズラリと並んだゲージの中には小さな子猫達が、飼い主とのめぐり会わせを待っていた

 

そんな中で、とても切なく困った表情の子…が

 

なぜか私はこの「トホホ顔の少し細く弱々しいチンチラシルバーロックオンされてしまいました。

 

訴えかける眼差し「ここから出してほしい…色んな人が居て怖い何とかして…」

 

そう語りかけてくるのを感じたのです。ジィィ~ンと来たんですよなんだか…

 

しかぁ~し、母は「えぇ~なんか、こっちの子の方が元気そうでいいんじゃない?」

なぁんて別のネコちゃんを指差し、私とニャンコの通信を遮断します。

 

私は必死で子猫ニャンに集中します。まるで「動物と話ができるハイジ」の如く…

 

そして、かなりの時間を掛けて母と二人で悩んだ(小一時間はゆうに経過していた)

母の言う様に、元気な子にすべきか…でも何も感じない、私自身が連れて帰りたいと思えない、可愛いんだけどなんか目線が合わない様な、なんとも言えない微妙な感覚を覚えてます。

 

その時「トホホ顔…」が、とても控えめなアピールをした…小さな声で…

「ニャン…」

 

「家に来たい?一緒に来る?」っと問いかけた…

 

「ニャン…」

 

「ママ、やっぱりこの子がいい、この子飼おう(買おう)!この子連れて帰る…」

 

「そうするかい…ちゃんと世話するんだよ」

 

「うん」

 

チンチラシルバー・雌 初めての飼い猫…姫…との出会い…。