初めての飼い猫…
私が学生時代から、ずぅ~と我が家には猫達が居た…
小さな頃何度か、可愛い野良猫を見つけては家に招き入れ、何とか同居して欲しくて
半ば無理やり一泊してもらい、 野良ニャンと戯れ、楽しい時間を過ごすのですが、
慣ない家での作法なんぞ、身についているはずもない野良ニャンですから、
そこらへん中「おしっこ」されてはふきふき…
遂に、母は「外に帰してやんなさい!家じゃ飼えないからそんなのぉ~」と…激怒
私の「飼い猫が居る生活…」は暫く叶わなかった。
数年後、私が高校生になった頃…
母が「猫…家で飼おうかぁ~。ペットペット大行進に行ってみる?」と言ってきた…
当時デパートで、「ペットペット大行進」という催事が行われていました。
(今もどこかの地域でやってるのかな~)
テレビCMもしていたので、私は何時も心惹かれながらCMを見ていました。
そして、母と二人、いざ大行進へ…
そこには…沢山のワンちゃんねこちゃんが大集合ですよぉ~ !(^^)!
(↑ 確かCMでもこんなフレーズ聞いたなっ)
私はもう、過呼吸状態でネコまっしぐらですぅぅ~!!
色んな種類のネコちゃんがいっぱい…短毛種・長毛種…
元気一杯アピールする子、眠そうな子、人が多くて怖がってる子…
ズラリと並んだゲージの中には小さな子猫達が、飼い主とのめぐり会わせを待っていた
そんな中で、とても切なく困った表情の子…が
なぜか私はこの「トホホ顔の少し細く弱々しいチンチラシルバー」にロックオンされてしまいました。
訴えかける眼差し「ここから出してほしい…色んな人が居て怖い何とかして…」
そう語りかけてくるのを感じたのです。ジィィ~ンと来たんですよなんだか…
しかぁ~し、母は「えぇ~なんか、こっちの子の方が元気そうでいいんじゃない?」
なぁんて別のネコちゃんを指差し、私とニャンコの通信を遮断します。
私は必死で子猫ニャンに集中します。まるで「動物と話ができるハイジ」の如く…
そして、かなりの時間を掛けて母と二人で悩んだ(小一時間はゆうに経過していた)
母の言う様に、元気な子にすべきか…でも何も感じない、私自身が連れて帰りたいと思えない、可愛いんだけどなんか目線が合わない様な、なんとも言えない微妙な感覚を覚えてます。
その時「トホホ顔…」が、とても控えめなアピールをした…小さな声で…
「ニャン…」
「家に来たい?一緒に来る?」っと問いかけた…
「ニャン…」
「ママ、やっぱりこの子がいい、この子飼おう(買おう)!この子連れて帰る…」
「そうするかい…ちゃんと世話するんだよ」
「うん」
チンチラシルバー・雌 初めての飼い猫…姫…との出会い…。